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無駄と耐性。

カテゴリー 所長ブログ | 投稿日2011/05/06

今回の大震災では、直接の被災地でなくとも(自動車などは海外の工場でも)多くの工場が部品や原料の調達が困難なことから操業の停止に追い込まれている。『世界に広がった生産停止の連鎖は、皮肉にも無駄のないサプライチェーンを築いたことが原因の1つだ。』 と、とあるコラムにあった。そして、無駄がある方が一般的には耐性がある、とも。

確かに「無駄」と言ってしまうと何ですが、ある程度の「遊び・余裕」と言い換えるとしっくりきます。製造業に限らなくともある程度の「遊び・余裕・」がある方がいざという時の耐性はありますよね。思考停止に陥ってはいけませんが、無駄がない程に有事の際に、それ以上工夫の余地がないといいますか…。幸いにも今回、弊社の業務自体は止まらずすみましたが、業務関連のあらゆる箇所で業務停止のリスクが内在していることを痛感しました。

近年、花き業界においてもサプライチェーンを構築するに当たっては、我々のような物流はもちろん全体的にも無駄排除、効率重視に偏っていたような気がします。これらを徹底して行わなければ競争に取り残されていくのも現状ですが、今後は危機への耐性を保ちながらも効率化を進めていくという困難を両立していくことが求められると思います。

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